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DVD-R/RWドライブが最初に市販されたのが2001年。僕がようやくDVD-ROMドライブを購入した翌年にはすでにネット上を賑わせていたが、動画編集にさほど興味のなかった僕にはずっと無縁のものだった。PM7300、DTに内蔵できるかどうかという点については試してみたい気持ちがなくはなかったが、スペックはどんどん進んでいくし、価格は下がっていくし、その割に中古価格は下がらないし、どのタイミングで買えばいいのか全くわからない。しかし2004年に入って1万円を切る8倍速ドライブが出回り始めると、ぼんやりとしていた"欲求"が少しずつ"意欲"へと進化し始めた。

購入に踏み切るきっかけになったのは、実はコピーコントロールCDだった。情報収集と営業カラオケ対策のために
ヒットシングルCDをまとめてレンタルしてくることがあるのだが、最近、DVD-105Sで聴けないCDがやたら多くなってきたのだ。仕事部屋にCDをかけるオーディオ機器は置いていないし、違法コピーを配布する気などさらさらない僕にとっては全くもって迷惑な話である。
そこへ絶好のタイミングで、LG電子のGSA-4160Bが現れた。DVD+R16倍速、2層焼き対応で7〜8千円という魅力的なコストパフォーマンス。Macで動くかどうかもCCCDが読めるかどうかもよくわからないが、スペックはそろそろ頭打ちのような気もする、ここが買い時か!?


普段はあまり見ない2ちゃんねるとか価格.comとかでGSA-4160Bの評判を見ているうちに、対抗馬としてNECのND-3500Aが浮上してきた。DVD-RAMに対応していないもののほぼ同スペック。メディアとの相性はむしろこちらの方がよさげで、中にはCCCDが読み込めたというコメントもある。Macで試した例は見あたらないが・・・お、LacieのMac用ドライブに使われているのだね。うーーーーーん、よし!こっちでいってみよう!

価格.comでND-3500Aを調べてみると、西区のDOS/Vショップが7980円で扱っていた。もっと安い店もあったが、応援の意味も込めて地元を選択。送料を考えたらわずか数百円の違いだし。
ここはバルク品に保証がつかないのがタマに傷だが、名古屋では最低価格帯のショップで、品揃えもなかなか楽しい。ウチからそんなに遠くないし、店のお兄ちゃんもたいへんいい感じである。ついでにマルチカードリーダまで買ってしまった(笑)

  System Profiler


ND-3500Aはルックスもサイズもごく普通。マウンタを取り付けオンボードATAのケーブルと電源コネクタを挿して、設置は問題なく完了。
次にToast6を使ってのデータバックアップもこれまた問題なし。DVDビデオ焼きはやり方がよくわからないので、また後日勉強してからということで・・・。


iTunes、ディスクユーティリティのDiscBurnerでは、ドライブを認識せずNG。「DiscBurnerでCDを焼く」と同じく裏技が必要である。
Libraryフォルダ内に「DiscRecording」という名前のフォルダを作り、その中に「DeviceProfiles」というフォルダを作るところまでは同じ。そこに入れるテキストファイルの名前は「_NEC DVD_RW ND-3500AG.drprofile」となる。テキスト内容は以下のようにしてみた。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
< !DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
< plist version="1.0">
< array>
< dict>
< key>DRDevicePersonalities</key>
< array>
< dict>
< key>DRDeviceVendorName</key>
< string>_NEC</string>
< key>DRDeviceProductName</key>
< string>DVD_RW ND-3500AG</string>
< /dict>
< /array>
< key>DRDeviceProfile</key>
< dict>
< key>DRDeviceDescription</key>
< string>16x16x4x48x24</string>
< /dict>
< key>DRDeviceProfileVersion</key>
< integer>1</integer>
< /dict>
< /array>
< /plist>


速度の設定部分は相変わらずよくわからないが、とりあえずはこれで書き込みができるようになった。ND-3500AのMac搭載は大(?)成功である。


このドライブの素性を調べてみたところ、NECは周辺機器単体の取扱いはしていないようで、ユートピアという正規代理店の扱いになっていた。サイトにはND-3500Aのページがあり、対応メディア一覧表などの関連情報が掲載されている。

一覧表によると、16倍書込ができるメディアは、ファームによってずいぶん差があるようだ。最新ファームは2.18だが、Macではアップデートできないので、2.18であることを祈りながらシステムプロファイルを開く。

・・・2.16?・・・やっぱり (_ _#)

ファームのダウンロードには登録が必要だし、DOS/Vマシン組み立てなきゃいけないし、購入から1ヶ月以上経ったいまもファームは2.16のまま。まだ16倍速書き込み未体験である(笑)

 

本当はもっとちゃんと検証して報告したいところだが、DVD焼きについてはなにぶん勉強不足で、そんなことをしていたら何ヶ月も先になってしまいそうである。2層焼きもディスクが安くなるまでは手が出ないだろうなー。そんなわけでND-3500AがMacで動きましたよ!という内容に終始してしまったが、今回はその報告が趣旨ということで何とぞご容赦を。

ND-3500Aの情報を探すうちにいくつかおもしろいサイトを見つけたので、参考までに紹介しておこう。

サイト 掲載ページ 内容
CD-R実験室 NEC ND-3500A ND-3500Aのインプレ。試したメディアとその結果、その他特徴など。
久保村歯科医院 NEC ND-3500Aの相性を探るページ K's CD/DVD ProbeというソフトでND-3500Aと各種メディアとの相性を検証。
wiki@nothing ND-3500A/ファームウェア ND-3500Aのファームを公式から怪しいものまで一同に紹介。

最後に購入のきっかけになったCCCDだが、何枚か試してみたところ普通に読み込めた。こうしてドライブ買えばキャプチャできるってことは、違法コピーをばらまこうっていう輩にはCCCDは大した効果がないってことだな。そいつらが何も困らずにパソコンに取り込む一方で、普通のパソコンで普通に音楽を聴きたいだけの良心的な人々が聴けないCCCDっていったい? できるだけ早く別の対処方法を考えてほしいものである。

【2005.1.25】


本ページをアップした翌日、グッド(バッド?)タイミングでFast DVD Copyのv3.3が出た。サイトには"almost all DVD videos to blank DVD-R(W) discs"と書いてある。さっそく1回限りのお試しモードでバックアップDVDを焼いてみることにした。

2層ディスクが手元にないため、映画作品ではなく宇多田ヒカル『traveling』のシングルDVDを使用。このPV、メイキングが最高に面白い。CGクリエーターと美術、編集、スタイリスト、振り付け師、クレイアニメーター、そして監督と歌い手(&その他スタッフのみなさん)の才能と技術と情熱が集結した珠玉の作品である。見たことない人は必見。

作品の再生時間は約20分、容量は1.4GB程度。オプティマの8倍速対応ディスクを使って、約12分でバックアップ完了。こりゃ簡単だ。

Fast DVD Copyのライセンス料は99.95ドル。大切なソフトをバックアップするためであれば、出しても損はない(?)金額である。違法コピーの助長につながりはしないかという危惧もあったが、Old Friendsに来訪されたみなさまの良心を信じて(信じて!)報告する次第である。売ったり配ったりしたら、ソフトのパッチあてなんかとは比べものにならないほど明白な犯罪だからね。くれぐれもよろしくです。

【2005.1.27】

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