title

Alchemy用のG3カードは、CPUの交換ではなく、2次キャッシュスロットと交換する方式になっている。
なぜそんな方法でG3になるのか不思議ではあったが、僕の電気的知識を遙かに超えた内容であることだけは確かなので、深く考えるのはやめにした。

この種のG3カードは、Sonnet、Interware、Newer Technology などから出されているが、現在も会社が存続しているSonnet社の製品を使用することにした。
オークションには、400/1M、400/512k、300/1M、300/512k、240/512kなどが出品されているが、 3.3V化に成功した時点でほとんどの作業をやり終えたような気分になっていた僕は、ほとんどスペックへのこだわりがなくなってしまっていた。 21,000円即決で出ていた300/512kを、あまり深く考えずに落札した。
Sonnet G3 ヒートシンクの左上部分が少し曲がっている。
前のオーナーが、5430挿入時にどこかにあてたらしい。
L2スロット用のG3カードは、メモリを増設する時の要領と同じなので、作業的な問題はほとんどない。
心配だったのは、G3カードが隣にあるDIMMと接触寸前でほとんどすき間がないことと、例のいい加減なキットで生成された3.3V電源の出力電流がちゃんんと足りるかどうかということだった。Alchemyを動作することができても、G3カードを差すと出力電流が不足する例が、いくつかのサイトに紹介されていたのだ。

ドライバをインストールし、カードを取り付けて再起動する。
いつもの重厚な起動音とともにスタートアップ画面が登場。無事に起動した。
LX100/G3の誕生は意外にあっけなく達成されたのだった。

おそらく出力電流が不足した例では、LM338Tではなく、LM350TかLM317Tのキットを使っていたのだろう。
LM338Tの安定化電源キットによる成功例は、同様の改造をされている方にはきっと朗報ではないかと思う。

無事起動した後は、事前に調べてあったクロックアップにチャレンジしてみた。
「The 6400 ZONE」からダウンロードした Sonnetclocker というソフトを使って、ドライバを書き換える。Reseditで書き換える方法もあるようだ。240MHzのカードが320MHzにクロックアップできるという話だから、300MHzのカードはどこまで行けるんだろう、と期待しながら試してみた。

Sonnet Clocker

どうやらバスクロックと倍率を設定し直すソフトのようだが、マザーボードのバスクロックが40MHzなので、最高で320MHzにしかならない。こんなことなら240MHzのカードでも同じだった、と今頃気づいても後の祭りである。


わずか20MHzながらクロックアップを終えた後、試しにブラウザを起動しネットサーフィンなどを楽しんでから、G4/G3カード用ユーティリティ「Metronome」を起動してみた。CPU温度が60度を示している。 LX100は空気の逃げ場が少ないので、このままだと夏場は危ないかもしれない。

すぐにオークションでMac用の冷却ファン(新品・1000円)を購入した。大須に探しに行くより早くて確実だ。
送られてきたのはInterware製のヒートシンクに4cmの12V冷却ファンを取り付けたもの。Alchemyのアルミ製ヒートシンクと同じ取り付け方法なので、簡単に交換ができる。


しかし困ったことに、 取り付けてみると背が高すぎる。写真右側に見えるPCIカードアダプター(ライザカード)よりも高くなってしまった。
せっかくCS2スロット用のEthernetカードを購入してPCIスロットを空けたのに、これではPCIカードを使うのは不可能だ。

結局、使うのはヒートシンクだけにして、冷却ファンは7300のG3カードに取り付けることにした。
「PowerMac7300/180をG3化する」参照)

  CPUクーラー

ヒートシンクの交換だけでも、オリジナルに比べれば放熱効果は高く、それなりに意味はあるようだ。
とりあえず常用できるようにするため、空気の通り道をつくるために背面のポートを塞いでいたパーツをはずし、すべてあけたままにした。最近使っていないAVボードまではずした甲斐があり、ようやくMetronomeの表示は30度前後に落ち着いている。
今後ビデオカードを取り付ける予定だが、空気の流れを妨げる分また温度が上がりそうなので、新たに熱対策が必要になるものと思われる。

マザーボード

【2002.2.27】

back   forward

 

Copyright © 2002-2010. [Old Friends] All rights reserved.
by snappi