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わざわざCS2用のEhernetカードを購入してPCIスロットを空けたのに、ビデオカードの装着までには時間がかかってしまった。どんなカードを付けるべきか迷っていたからである。メインマシンではないのでご大層なカードを付ける必要はないが、VRAMが4MBあればそれでよいというものでもない。コストパフォーマンスを考えるとVoodoo3にしたいところだが、ただでさえ発熱に悩んでいるところにVoodooを付けるのはどう考えても無茶だ。そんなわけでビデオカードの購入はずっと延び延びになっていた。

しかし突然Voodoo3 3000を安く手に入れることができたたために、LX100のビデオカードはあっけなく7300のお下がりVoodoo3 2000
に決定した。
覚悟はしていたが、取り付けてみるとやはり大変なことになった。起動とともにCPU温度は急上昇。70度を超えたあたりでシステムが不安定になり、アプリケーションが不正終了したりする。とりあえずG3機能拡張を240MHzにクロックダウンし、かろうじて70度以下に押さえたが、とても常用できる状態ではない。冷却ファンの取り付けが急務となった。


前述の通りヒートシンクとPCIカードの間が狭く、相当薄いファンでなくては設置は不可能だ。Voodooの発熱もひどいので、こちらも何とかしなくてはならない。考えたあげくに、ヤマダ電機のDOS/Vジャンクコーナーで見つけた3連冷却ファン付ヒートシンク(600円!)を購入した。もちろんDOS/V用の分厚いヒートシンクが使えるわけはない。冷却ファンだけを取り外して流用しようというわけだ。
3連用なので4cmの小型ファンが使われており、スペースのないAlchemyに最適。しかも3つのファンのケーブルはひとつのコネクタにまとめてあるので、加工する手間も部品代も省ける。我ながらナイスなアイデアだ(うまくいけばの話だが・・・)。

この3つのファンをどこに取り付けるか。 ひとつはVoodooのヒートシンクにビス止めで決まったが、あとのふたつは付けるスペースが見つからない。さんざん悩んだ結果、熱を持った空気を背面に吐き出させるような形で取り付けることにした。


冷却ファン1


【1】Voodoo3 2000のヒートシンクにビス止め。下向きに風が送られる。ヒートシンクにビスの跡がついてしまったので、売るときに損だな。


【2】ビデオカードとEthernetカードのすき間に下向きの風を送り、PDSスロット用ポートのある方向に風が向かうようにした(AlchemyにPDSスロットはないが、背面パネルのポートは共通)。ビス止めする場所がないので、高価なCS2用Ethernetカードに思い切って強力両面テープで固定。ここでもまたはがして売る時のことが少し頭をよぎるが、とりあえず考えないようにしよう。


【3】AVポートに風が向かうように設置。ファンの下部数ミリを両面テープで固定しただけなので、ぐらぐらしてかなり不安定。いつ突然はずれるか心配な上、背面に出る風は超微風。

冷却ファン2
冷却ファン3
こんな仕上がり。
白丸で囲んである部分はVoodooのICレギュレータ(EZ1585CT-3.3)だが、恐ろしく熱くなるので、ファンのケーブルが触れると皮膜が溶けてしまうかもしれない。
絶対に触れることがないよう、ケーブルはカードの下を通した。
マザーボードと冷却ファン

電源は7300と同様HDD用電源から拝借する。 ロジックボードから電源を取ることもできるが、ど素人のはんだ付けでボードを破壊してしまうのがこわい。 電源側とファン側のケーブルをつなぐのがやっかいだが、これでも一番手軽なやり方ではないかと思う。

電源分岐

HDDの電源コネクタをはずして、市販の電源分岐ケーブルを間に取り付ける。安定化電源キットと同じく名古屋大須のタケイムセンで入手可能(現時点で税別160円)。秋葉原なら簡単に手に入りそうだが、名古屋には本当にモノがないのだ。
 
 

電源取り出し
分岐した電源ケーブルをロジックボード側に取り出す。
電源接続
ロジックボードを差し込む前に、ファンのケーブルと電源ケーブルのコネクタをつなぐ。

結果は良好。アプリケーションをいくつか立ち上げてみても50度前後をキープするようになったのでG3機能拡張を320MHzに戻してみたが、60度前後で温度上昇は止まり、何とか常用できそうな感じだ。
あとはぐらぐらの冷却ファンがはがれ落ちて、G3カードやDIMMを破損しないことを願うばかり。(願っていないで対処できればよいのだけど、方法が思いつかない。)

LX100の改造もほぼ完了ということで、現在のスペックをまとめてみた。

・CPU:G3 320MHz
・2次キャッシュ:160MHz
・メモリ:136MB
・HDD:1.6GB
・CD-ROM:4倍速

・ビデオ:Voodoo3 2000(16MB/143MHz)
・LAN:10Base-T Ethernet


HDDをもうちょっと何とかすれば立派なG3マシンじゃないか。USBポートがないのはちょっと気になるが・・・。
かなりいい加減な造りではあるが、ど素人らしくいさぎよい改造マシンができあがり満足である。プロの料理ではない家庭料理の風情が、温かみがあってよいのではないだろうか。

【2002.3.17】

この後、さらにVoodoo3 3000に交換したので、興味のある方は次ページへどうぞ。

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