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今回の改造にあたっては、とにかく安く済ませることが前提条件である。本体を買い換えるより高くつくようなことだけは絶対に避けなくてはいけない。 改造に必要なパーツはできる限りオークションによる中古品購入とすることにした。
安価で大容量、優れたアクセス速度といえばATAカードと対応HDDの組み合わせである。

ATAカードについては、「7300クラスにATA100は十分な性能が引き出せないのでATA66で十分」というショップやサイトの情報をもとに、ATA66を探す。(←後で調べたら、実際はそうでもないらしい。) ちょうどACARD AHARD 66(AEC-6260M)が出品されており、6000円で落札することができた。送料などを入れても約7000円、安価なユニオンブロスのカードでも市販だと税込み9000円以上することを思うと、さすがに安い。
AHARD 66
  DLTA-307030
HDDはせっか くなので7200回転の静音モデルを探し、IBM DTLA-307030 30GB を8750円で落札。
容量的に少し心許ない気もするが、40GBを超えるとどうしても1万円以上になってしまうので、ここは妥協しておこう。

セッティングはいたって簡単だった。7300のPCIスロットにACARDを差し込み、HDDを増設用のスペースに取り付けて、ケーブルでつなぐだけ。 接続が完了したら、マザーボードのリセットスイッチを押す。電源はもともとついているHDD電源の予備コネクタから取り、マウンタは部品取り用のジャンク6300/120から拝借した。

もともとファームウェアを書き換えるなどということは考えもしなかったのだが、検索エンジンで見つけたMidgeさんという方のサイト「Midgeの部屋」でファームウェアのヴァージョンについての情報を知った。6260Mに関する非常に詳しい情報が載っており、僕みたいな素人には本当にありがたいサイトだ。面白そうだったので、さっそくACARDのHPからver3.21をダウンロードして、ROMの書き換えをしてみた。
ATAカードの書き換えはフォーマッタを起動して「Go!」と書いてあるボタンを押すだけである。「失敗したらカードがダメになるかも」と緊張の面もちで作業にあたったのだが、あまりに簡単でむしろ拍子抜けしてしまった。

ACARD ROM Utility 上に現在のバージョン、下に書き換えるバージョンが表示される。(これは書き換え後に写した画面なのでどちらもV3.21となっている。)

こうして7300は、SCSIの2GBからIDEの30GBマシンへと生まれ変わった。
System Info による比較では処理速度が5倍以上向上しており、その変化は十分体感できる。やむを得ない事情がない限り、二度と標準の内蔵SCSIでブートすることはないだろう。
特に不正終了後に起動した時の Disk Fast Aid の処理速度は秀逸で、30GBの検証と修復がわずか数秒で完了してしまうのには驚いた。(あまり頻繁に体験したくはないものだが・・・。)

【2002.2.27】


「Voodoo3 3000をつける」でケーブルの取り回しについての記事を追加したので、興味のある方はどうぞ。

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