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パソコンの改造で最も手を焼くもののひとつに熱対策がある。
取り付け当初はGaugeProで34度だったCPU温度は、夏が近づくにつれて40度を超えるようになり、そろそろ冷却強化を考えなくてはと思っているのだが、実はもうひとつ気になることがあった。HDDの熱対策だ。PM7300のHDD増設スロットは上下左右がが囲まれていて熱がこもりやすく、動作中のHDDに手を触れてみるとかなり熱くなっている。熱対策をしないでHDDを使い続けると故障原因になるという話もあるので、早く手をつけたいと思っていた。

大須のショップで見たその手のパーツは、たいていタワー型筐体用の大きなものばかり(そのかわりいかにも冷えそうだが)で、とてもPM7300には使えそうになかったのだが、ある日、近所のヤマダ電機でDOS/Vパーツコーナーをうろうろしていたら、何だかチープなHDD用冷却ファンが置いてあった。薄型でちょうどいいサイズ。値段も1680円と手頃だったので、とりあえず買って試してみることにした。

HDD冷却ファン グリーンフラッシュジャパンのHD-600という製品。冷却ファンと電源だけで、ヒートシンクの役割をする部分はない。写真の上面(ファンが見えている方)をHDDの基盤側にあわせて取り付ける。



 
 

HDDのマウンタをはずして、代わりに冷却ファンをビス止めし、冷却ファンの電源コネクタをHDDの電源コネクタに差し込む。本当は冷却ファンをマウンタとHDDではさんで、長いビスで一度に止めるのが一番いいと思うのだが、手頃なビスが手元になかったので、マウンタは両面テープで固定した。作業は至って簡単である。
増設用スロット
増設用スロットに収めたところ。HDDの上にまだ若干空間が残っており、なかなかいいサイズである。
取り付け例

余談だが、この後とんでもない事態になった。起動してもHDDが動かないのだ。目が点になった。
最初は冷却ファンの故障かと思ったが、構造的に冷却ファンの故障でHDDが動かないはずがない。よくよくHDDを調べてみると、電源コネクタの4つの端子と基盤をつなぐ金属部品のうち1本が折れてしまっていた。どうやらコネクタを乱暴に抜き差ししたために無理な力がかかったようだ。
祈るような気持ちではんだ付けをしたところ、無事動くようになり、ほっとひと安心。

冷却ファンの説明書の表には大幅な冷却効果が明記されていたが、その表ほどではないにしてもかなりの冷却効果があり、触っても熱く感じない程度になった。ファンが増えた分騒音も大きくなっているはずだが、意外に低く静かな音で、気になるほどの騒音ではない。まずまず満足のいく結果である。

【2002.6.13】


その後、コンプマート名古屋のDOS/Vコーナーで1000円前後の類似商品をたくさん見つけた。大した違いではないけど、結構悔しかった。

しばらくして、さらにHDDが壊れた。原因は定かではないが、取り外してみると、この時はんだ付けした金属板がまた折れていた。もう一度はんだ付けをし直してもだめだった。たぶんHDDの動作中に急に電源供給が止まったのが原因ではないかと思う。1万円弱で買ったものが半年でゴミになったのはもちろんだが、システムやアプリケーションを再インストールしなくてはならないし、バックアップをとっていないデータはあるし、かなりの痛手である。コネクタの抜き差しをするときは、こういうことがないよう十分な注意が必要である。またはんだ付けをするときは、すぐにはずれるようないい加減なはんだ付けをしないように。(こんな不注意をしでかすのは僕だけか?)

【2002.6.29】

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