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Voodoo4によるOS Xの起動については、まだあきらめきれずにパッチを探したりしていたのだが、「Matrix Zed」というサイトを見つけた。Voodoo3 beta13 c3のROM、MacVoodoo1.1.3bの3dfx MacToolsからOS Xに必要なVoodoo用のNDrv書類を生成するパッチだ。
相変わらず英語のサイトは苦手だが、どうにかこうにか解読し、パッチをダウンロードする。Old Mac改造派にとって、英語はどうやら必須科目らしい。

READMEによるとOSは10.1、標準の出力ポートにアダプタをつけていないといけないようだ。作業はOS9.1上で行う。(本当は"OS XのClassic上で"と書いてあったが、起動しなかった。)


NDrv Man

1.「NDrv Man 1.0」を開くとパッチを当てる書類を聞いてくるので、MacVoodoo1.1.3bの「3dfx MacTool」を選ぶ。(Voodoo5も同様。Voodoo3の場合はVoodoo3 beta13 c3の「V3-166-5-29-2000.rom」を選ぶ。)

2.「Voodoo4.ndrv」と「Voodoo5.ndrv」を保存する場所を聞いてくるので、適当な場所に保存する。

3.「Voodoo4.ndrv」をOS10.1のSystem>Library>Extensions>AppleNDRVフォルダにコピーする。

4.XostFactoでOS Xを起動する。
 

最初から半信半疑ではあったのだが、見事成功!というわけにはいかなかった。 起動時にちゃんと表示するときとそうでないときがあるのだ。ひょっとしたらやり方が間違っているのかもしれないが、これ以外に思いつかない。
どこかに関連の情報がないかと探してみたが、見つからない。「Matrix Zed」の情報は掲載からすでに半年が経っており、その筋の掲示板で話題になっていてもよさそうなのだけど。

それでもあきらめられずにインターネット上をうろうろしていると、ひとつだけOS X上でVoodoo4を使った例が紹介されているサイトを見つけた。「Punto Dot Point」はビデオカードの情報に特化したサイトで、わかりやすくて面白い。ビデオカード購入の際にはとても参考になりそうだ。

そこにはPM7500とS900+OS X+いろいろなビデオカードで動作テストした結果が掲載されていたのだが、Voodoo4だけが特別扱いとなっており、「VooDoo4顛末記」として1ページを割いて説明されている。
説明によると、どうやらVoodoo4だけは動作する条件が限られているらしい。

(1)モニタ解像度832x624でしか起動しない。
(2)アダプタは解像度固定ではなくマルチスキャン対応にしなくてはいけないようだ。
(3)相性の悪いモニタがあるようだ。


なるほど、試してみるとその通りだ。以前、起動時にちゃんと表示したときは、解像度がたまたまうまく832x624になっていたのだろう。アダプターもそのたび手近にあるものを使っていたので、相性の悪いものを使ったために起動しなかったこともあったかもしれない。
モニタの相性もあるようだが、僕のEIZO FlexScan T565では大丈夫だった。

とりあえず無事起動するようになった(起動させる方法を理解した?)ので、OS9.1がメインの僕にはこれ以上追求する必要はなくなった。いまのところは、Voodoo4に接続したディスプレイでOS Xが使えればよいのだ。


しかし「Punto Dot Point」に書かれているのはあくまでOS X上で"表示できるかどうか"がテーマで、アクセラレーションはきかない前提でのレポートとなっている。 果たしてこれにNDrvのインストールを加えることによってアクセラレーションがきくようになるのだろうか?

スクリーンセーバーを起動してみた感じでは、インストール前と後とでほとんど変わった感じはしない。OS X用のベンチマークソフトも持っていないし、他に比べる方法も知らないので、また何か気づいた点があったら追加報告をしようと思う。

何だか中途半端な報告になってしまい残念だが、"OS XでVoodoo4を使いたかったら「Punto Dot Point」へ行きましょう"というのがとりあえず今回わかったことである。そしてそこに書かれている忠告がたぶん一番ためになるだろう。

「物好きでない限りVooDoo4をOSXで使うのは止めましょう。」

忠告にしたがって、結局Voodoo3に戻すことにした。
Voodoo3はとりあえず問題なく、OS Xでビデオ表示ができている。

【2002.5.2】


その後「Matrix Zed」はリンク切れになりました。このページ自体削除しようかとも思ったのですが、Voodoo4ネタをお探しの方に少しでも参考になればということで残しておくことにしました。

【2002.8.21】


その後OS10.2を導入。10.2.1にアップデートしたら、832x624以外の解像度でも起動・表示ができるようになった(10.2.2もOK)。アップルさんがVoodoo4対応に配慮してくれたとは考えにくく、なぜ対応するようになったのかはよくわからない。Voodoo4 ndrvは相変わらず効果がなく、アクセラレーションがきかない状態ではあるが、メインはOS9.xでたまにOS10.2.1も使いたいという人にとっては、Voodoo4が選択肢のひとつになったわけだ。少なくとも「VooDoo4をOSXで使うのは止めましょう」いう上記のコメントが不要になったのは、Voodoo4好きの僕にとってはうれしいことである。あとはドライバの開発を待つばかり。無理だろうな。

【2002.11.19】


「NDrv Man 1.0」を再配布しているサイトがあったので、ご紹介しておきます。万が一うまくいった方がいらっしゃったら、ぜひお知らせくださいませ。

【2005.4.9】

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