title

しばらくはこのままだろう、と言った舌の根も乾かないうちに、続編を公開する羽目になるとは思わなかった。
"あーあ、やっちゃった"という感じだが、やっちゃったものは仕方ないので、公開することにしよう。

たまたま名駅に用があった(名駅=名古屋駅周辺の地名:略称ではなく住所である)ので、ついでにMac Martに立ち寄ってみた。Mac Martは中部地区最大手の家電小売店「エイデン」によるMacintosh専門店で、軒並みDOS/Vショップに変わってしまった名古屋市においては、我々Macユーザーにとって最後の楽園だ。とても狭いけど。

いつものように一般向けの1階、2階を飛ばして、マニア向けの3階へ直行。特に何かを買う予定もなく、ウィンドゥショッピングを楽しんで帰るはずだったのだが、片隅のガラスケースの中に変なものを見つけてしまった。

「リユース周辺機器 3dfx
Voodoo4/4500 PCI 8,980円」

Voodoo3 2000で十分だと言ったばかりなんだからマズイよぉ、と心の中でつぶやいてはみたが、何よりコストパフォーマンスに弱い僕がこのチャンスを見逃すことなどできるはずもない。
7300は動作対象外だということも、出力コネクタがポートに収まらないことも知っていたが、すでに新品は手に入らないし、オークションで買っても振込手数料やら送料やらで12000〜15000円かかるところだ。こんなところで出会ったのも何かの縁に違いない。

そんなわけで、取り付けたばかりのVoodoo3 3000をはずしてのVoodoo4 4500お試しレポートです。


Voodoo4 4500 Voodoo3の16MBに比べ、Voodoo4のVRAMは32MB。
フルカラーで1600x1200pixelの表示が可能だが、使っているモニターが17インチしかない僕にはあまり関係がない。
見た目の大きな違いは、冷却ファンがついていることと、DVI出力ポートがあること。
果たしてどのぐらい性能の違いがあるのだろう。





 
まずはコネクタが7300のポートには収まらないとうのが本当かどうか試してみる。取り付けてみると確かにその通りだ。VGAコネクタの固定用ビスを受ける六角ナットが背面パネルのポートより下にあるため、筐体を削ってポートを下に広げなくては、スロットにきちんと差し込むことができない。
しかし筐体をきれいに削るのは面倒だし、できるだけオリジナルのままにしておきたかったので、六角ナットをはずしてしまうことにした(下の写真の○で囲んだ部分)。ケーブルがきちんと固定できないが、片方止めておけばたぶん大丈夫だろう。六角ナットはなくすといけないので、裏側に止めておいた(写真でちらっと見えている)。
VGAコネクタ1
もともとVoodoo4/5用の最新ドライバを使っていたので、改めてドライバをインストールする必要はない。取り付けて起動してみると何の問題もなく動作した。
VGAコネクタ2

六角ナットをはずしたVoodoo4を取り付けたところ。ポートの下中央が黒く汚れているのは、六角ナットがついたまま差し込んでぶつかった跡。


早速、ベンチマークを取ってみる。今回はVoodoo3とどれぐらい違うかを試したくて買ったようなものなので、ここが一番重要といっても過言ではない。 結果は次の通り。

System Info 1

V4とあるのがVoodoo4の評価だが、Voodoo3より低い。そんなわけはないだろう。なぜ?
しばらく悩んでみたが、コントロールパネルの「3dfx MacTools」を開いてみて気がついた。何のことはない。前にVoodoo3が入っていたので、コントローラの設定がVoodoo3用になっていたのだ。
 
Voodoo3を認識しているときは、
「Basic」と 「Disabled」以外は選べない。
カードを差し替えたあと、すべての設定を
「Advanced」 「Enabled」に変えないと、
Voodoo4の性能が出ないわけだ。
3dfx MacTools
3dfx MacTools
本当のベンチマークは以下の通り。V4_Setというのが、ちゃんと設定したVoodoo4で、ついでにVoodoo3 2000の数値も載せておいた。
System Info 2
System Info 3

全体でVoodoo3 3000に対し18%のアップ。個々の処理速度にはさほどの差が感じられないが、描画速度がすごい。「Draw Picture」はVoodoo3 3000と比較して34倍という驚異的な数値を叩きだしている。テスト中に映る画面の動きも、Voodoo3とは比べものにならない速さだ。
例のビデオ性能体感スクリーンセーバー「MacProphency」で確認したところでは、動きが相当滑らかになったのはもちろん、色合いがかなり鮮やかになったのが印象的。最初は色が"薄くなった"気がしたのだけど、よく見ると"明るくて鮮やかになった"のだということがわかる。


ビデオ性能をアップすると、マシンのグレードがワンランク上になった感じがして、とても気分がいい。
で、何に使うの?ときかれると困るのだが、動画の再生・編集をするときにはずいぶん快適になるだろう。
しかし何の役にも立たないうちにOSX導入!でもVoodooは非対応! なんてことにならないとも限らない。 本当はサポートのあるビデオカードにしたいのだけど、コストパフォーマンスを比較するとどうしてもVoodooになってしまう。どなたかVoodooをOSXで使うサードパーティのドライバを開発してくれるとうれしいなあ。自分で開発する力があったら、すぐにでも取りかかるのだけど。

【2002.3.28】

back   forward

 

Copyright © 2002-2010. [Old Friends] All rights reserved.
by snappi