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7300は2MBのVRAMを実装しており、832x624まではフルカラー表示ができる。 本当はもうひと回り大きな表示で作業をしたいのだが、そのためにはVRAMをあと2MB追加しなくてはならなかった。 当初はそれで済ますつもりだったのだが、先輩諸氏のサイトを渡り歩くうちに、ビデオカードなるものに興味を抱きはじめてしまった。

実はこのあたりから徐々に当初の方針からずれはじめ、改造すること自体を楽しむという危険な状態に足を踏み入れている自分に気づきはじめていたが、「パソコンはすでに動画の時代に入っているのだから、4MB程度のビデオ性能ではもの足りなくなるに違いない」というもっともらしい理屈をつけて、ビデオカードを購入することにした。

いろいろ調べてみると、一昔前のMac用ビデオカードの中では、DOS/V用Voodoo3をMac用にROM書き換えするという方法が最もコストパフォーマンスに優れているらしい。3D、2Dともにそこそこの性能を持っており、ゴリゴリに3Dゲームをするのでなければ、このぐらいの性能で十分だと思われる。
すぐにオークションでVoodoo3 2000を落札。競り合いになったため7750円と高くついてしまったが、運良く出品者が地元の方だったので手渡しで受け取ることができた。

Voodoo3 2000

すでにMac用のROMに書き換えてあったが、ここまでくるとやはりROM書き換えもやってみなくては気が済まない。
最新と思われるbeta13c3ドライバをダウンロードして、ROMを書き換えた。ACARDの書き換えをした時と同じで、やはり簡単だった。書き換えの方法は、waoさんという方の「MAC日記の日々」にある「Voodoo3の日々」参考にさせていただいた。8500の改造を中心としたためになる情報満載のサイトだ。
Flash ROMVoodoo3 2000用(143MHz)と3000用(166MHz)のROMがあったので、3000用のROMにも書き換えてみたが、問題なく動作した。

このビデオカードのメーカー3dfxはすでに存在しておらず、サードパーティのドライバがClanmacgamingなどのHPで入手できるのみ。「V3 ROM Clocker」というソフトを使えば、ROMを書き換えてクロックアップすることもできるが、各HPに紹介されているダウンロード先はことごとく Not Found 。どうしても欲しい場合は、データを持っている人に譲ってもらうしかなさそうだ。 (私はどうしても欲しくて、ある方にお願いして譲っていただいた。この場を借りて再度御礼申し上げます。)

目的の1024x768で1670万色表示が可能になったのはもちろん、3D/2D性能もかなり上がっているはずだが、3Dゲームなど持っていない僕にはいまひとつピンと来ない。 System Infoではビデオ評価が2倍以上になっているのだが、何か手軽に体感できるソフトはないものだろうかと思い探してみると、「Voodoo3の日々」に「のんびり屋」というサイトが紹介されていた。Voodooを体感するための(?)スクリーンセーバーがダウンロードできる。スクリーンセーバーといっても、いずれも時間設定ではなく手動で起動するソフトだが、次々と展開する3Dグラフィックに思わず見入ってしまう「MacProphecy 」をはじめ、結構楽しめた。7300が動画を楽しめるマシンになったことが実感でき、かなり満足である。

またいろいろ調べてみるとドライバのバージョンによってビデオ性能が変わるようだが、よくよく考えてみると、ゲーマーでもない自分には多少の描画速度の違いはあまり関係がない。とりあえず一番新しいと思われるVoodoo4/5用の1.1.3bというドライバで特に問題はなさそうなので、そのまま使用している。クロックもさんざん変えてみたあげく、結局デフォルトの143MHzに戻した。
このカードが異常に発熱する(触れると火傷するくらいに!)という話は有名だし、必要がない限りはおそらくクロックアップなどしないに越したことはないだろう。

【2002.2.27】

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