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知り合いのグラフィックデザイナーさんから電話があった。久しぶりにお仕事をいただけるのかと思ったら「いや、仕事の話じゃないんだけど・・・。」どうやら事務所の大掃除で、G4を2台ほど処分することになったらしい。捨てる前に、念のため連絡をしてくれたというのだ。趣味がMacいじりだなんていつ話したのかぜんぜん記憶がなかったが、なんともありがたい話である。 |
![]() なんで「DUAL」って刻んであるの? |
帰宅して調べてみると、純正で500MHzデュアルが載っているのはGigabit
Ethernetだとわかった。ブログでGEをゲットと報告し、ベンチを紹介。しかし数日後にヒートシンクを外してみると、なんとCPUは1個しか載っていなかった。システムプロフィールを確認してみると「コンピュータ名:
Power Mac G4(AGP グラフィックス)」。ありゃりゃりゃ、やっちゃった(汗) |
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どーん!
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AGP用のCPUカードは、1GHzが上限だったこれまでとは違ってずいぶんハイスペックである。VCさんの取り扱い商品だけでも、1.4GHzシングルから2.0GHzデュアルまでバリエーションが実に豊富。しかも使われているCPUの定格はわからないので、どれがお得なのか、どれが安定して動きそうなのかがさっぱりわからない。L3キャッシュのあるなしが、商品比較をさらに難しくさせる。なんで、こんなややこしいことになってるんだ?
心情的にはL3キャッシュ付きのFastMac1.53GHzといきたいところだが、メーカーのマニュアルによると動作倍率は15倍が上限で、クロックアップが楽しめない。Accelerate
Your Macに載っていたGigaの16倍設定を参考に無茶をするのも一興だが、7455のクロックアップは発熱がかなり激しいらしく、下手をすると水冷化に手をだす羽目にもなりかねない。 |
ずいぶん前置きが長くなったが、そんな無駄な検討期間を経てようやく購入とあいなったAGP用CPUカード。今回はケチらず、3〜4営業日で届くというヤマト国際宅急便を選定。商品は注文から4日目、日曜日の朝に到着した。 |
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開封してみると、元箱に何やら貼り紙がされていた。 |
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箱のラベルには「Model Number: 7A-1800UPG」と記載されている。初めて見る型番。「PG」って何ですかね? |
言われた通りに、純正CPUのまま付属のCD-R(印刷も何もされていないTDKの市販CD-R)からGiga Designs Updater 3.0.1をインストールし、ファームアップデート。純正ファームは入手後すぐにv4.2.8f1にしてあったので問題なし。VCさんのサイトに(ちょっと内容が古いですが)詳しい説明があったので、安心して作業することができた。v3.0.1では、OS9起動用のパッチも一度にインストールできるようになっているようだ。 |
1. 「Enable」を押して、「Install
firmware update」を選んで、「shutdown」を押すと、自動的にマシンの電源が落ちる。 2. マシン本体のプログラマーボタン(電源ボタン右下のボタン)を押したまま起動すると、「プーーーー」という甲高い起動音が鳴るので、プログラマーボタンを放す。 3. ファームアップデートが終わると、自動的に電源が落ちる。 |
そしていよいよ、CPUカードとご対面。 |
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銀色のヒートシンクと基盤が一体になった本体はシンプルでなかなか美しい。冷却ファンは5cmが2個、金属のステイに綺麗に並べて取り付けてある。もっと無骨なルックスを想像していたので、なんとなく意外な感じ。考えてみれば、新品のCPUカードを買うのは今回が初めて。いままでオークションで入手してきた中古品と比べたせいで、余計綺麗に見えたのかもしれない。 |
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動作クロックは左下のディップスイッチで設定する。VCさんやメーカーさんの設定表ではスイッチが5個になっているが、このカードにはスイッチが6個もついている。付属のマニュアルにはちゃんと6個の設定が載っていた。マイナーチェンジモデルなのかな? |
マニュアルに載っていた設定表は以下の通り。6番スイッチは常にOFFである。1.4GHz(133MHzモデルの1.87GHz)に設定されていたので、1.8GHz設定に直す。 |
![]() ![]() AGP Graphics and Gigabit Ethernet Settings (100MHz System Bus Models)
(133MHz System Bus Models)
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![]() ![]() ↑付属のマニュアルはかな〜りショボイ。 |
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![]() 冷却ファンは、筐体を閉じたときに5インチドライブに干渉しない位置に取り付けなくてはいけない。AGP/GEの取り付け位置では、基盤をロジックに固定するためのビスをファンが隠してしまうため、ファンを取り付ける前に基盤を固定しなくてはいけない。 当然、外すときは逆に、ファンを先に外さないと基盤のネジを緩めることができない。・・・結構面倒だなぁ。ま、本来はそんなにしょっちゅう脱着するものではないんでしょうけどね・・・。 |
同梱されているネジは冷却ファン固定用の4本だけ。基盤の固定には純正のネジを流用する。 |
長い準備を終えて、ようやく起動。ジャーーーン! しかし・・・
そういえば このカードは、ドライバをインストールしなくてはいけないんでした。
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↓Giga Designs 1.8GHz![]() |
↓AGP純正
500MHz![]() |
基準マシンがG5/2.0GHzデュアルになってしまったv1.3では、これまでずっと20前後のResultsを比較する切ない日々を過ごしてきた。40オーバーという数値はかなり幸せである。CPU
Testは、28.27→81.85とクロックの差がそのまま出ている感じ。ビデオもずいぶん影響を受けているようで、OpenGLは100オーバー!なんかすごいぞ〜! |
次にOS9の起動確認。 案の定、ちゃんと認識していないようだけど・・・
一応System Infoも(笑) |
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「もはやSystem Infoで計測するレベルではない」とコメントしたDT/1GHzのベンチ(CPU=2401、FPU=1766)を2倍以上も凌駕する驚異の数値。体感的にもDTと比べて速いだけでなく、余裕が感じられて安心できる。アプリの動作については保証外だが、もしちゃんと動くなら、これはきっと快適に違いない。 |
そんなわけで、僕のメイン機はとうとうタワー筐体G4
AGP/1.8GHzになってしまった。使いはじめて10日ほど経ったが、いまのところ一度もフリーズすることなく、安定動作している。画像や音声処理の速さもさることながら、何よりビデオカードがAGPになったおかげで、動画をストレスなく見られるようになったのが喜ばしい。DVDを流しながらDreamweaverなんていう使い方は、いままではまともにできなかったことだ。 |
ところで、来月のクレジットカードの支払いをネットで確認していたところ、この買い物の分が1000円ほど高く記載されていた。なんで???
・・・改めてVCさんの「注意事項」を読み直してみたら、クレジットカードでの支払いはドル建てになると明記されていた。しまった!
キャンペーンで得した分がチャラになっちゃったよ〜! あまりに普通に購入できるので、海外での買い物だという意識がすっかり飛んでおり、何も考えずにクレジット決済をしてしまったのだ。説明には「円合計額に対して増減する場合がある」とあるが、実際には高くなることの方が多いんじゃないかと思う。VCさんで買い物するときは、商品選びだけではなく、支払い方法もちゃんと検討した方がよさそうである。 【2007.7.21】 |
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