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購入して1ヶ月も経たないうちにラジエータホースの破裂を起こし、以降も次々とトラブルを重ねた初代snappi号。同じようなトラブルに見舞われているB3オーナーの方や、これからB3オーナーになろうという奇特な方に情報を提供しようと、B3にまつわる故障関連のキーワードを挙げてみました。これを読んだからといってトラブルが回避できるわけでも軽減できるわけでもないと思いますが、何かの参考になりましたら幸いです。


水温110℃

僕の経験とみなさんからの情報を総合すると、水温が常に110℃を示すのはどうやらこの車の仕様のようです。とはいえ、冷却系の各部がこの異常な温度に耐えられるはずもなく、何も対策をしなければ、ホースの破裂や、ひいてはヒーターコアの破損などを引き起こすことは必至。山道や長距離ドライブでは冷却系にさらに負担がかかるようで、旅行が中断するとか帰宅できないとかレッカー代に何万円もかかるという悲惨な事態にもなりかねません。
対策としては、グリルを交換したり穴を開けたりしてラジエータの通気性をよくする方法、サーモスタットとラジエータファンスイッチを低温作動タイプに交換する方法などがあります。特にAutotech Sport Tuning社で扱っているサーモ&ファンスイッチはなかなかの効果で、これに交換してからは水温が90
℃前後で安定するようになりました。個人輸入が面倒ではありますが、チャレンジしてみる価値ありです。

ポンプ空回り

突然エンジンが停止し、車の下から「ヴォーーーン」という爆音が鳴り続けていたら、フューエルポンプが怪しい。B3には燃料タンクに1個、エンジンへ向かう途中に1個、計2個のフューエルポンプがあります。燃料タンク側のポンプが逝ってしまうと、もう一つのポンプは空回りして焼き付いてしまうので、結局2個交換ということになります。これ、B3では定番の故障で、5年も乗ると一度は経験できるようです。僕はまだ一度だけですが、そろそろ二度目がやってくるかも。

3速ホールド

オートマチックトランスミッションが4速に上がるところで「ギュギュ!」という異音がして、4速に入らなくなりました。4000回転ぐらいまで上げてアクセルを放すとスコーンとシフトアップしますが、そのままというわけにもいかず、中古のミッションに乗せ換えて25万かかりました。新品だとなんと80万かかるとか。その後、速度センサの汚れをきれいに拭き取るだけで直るという噂を聞きましたが、後の祭りでした。今度そうなったときは試してみようと心に決めていますが、幸いなことにまだ試す機会はありません。

イグニッション無反応

ある日突然、キーを回してもセルがウンともスンとも言わない。ギヤはパーキングに入ってるし、バッテリーも問題なし。そんなときはさらに力を込めて強めにキーを回すと、エンジン始動できることがあります。どうやらイグニッションスイッチの故障らしいです。こんなものが2度も壊れるっていったい・・・。

シフトショック

ある日ある時、リヤにシフトチェンジした瞬間「ゴン!!」といやな衝撃が。それまで何もなかったのに突然、車全体が揺れるような激しいショック。その後症状は出たり出なかったりでしたが、エンジンマウントを交換したら直りました。前部1個と後部2個のマウントに加え、高価なダンパーがついており、交換費用は作業代を入れて66255円也。今から思うと、ダンパーの交換は余計だった気も。

回転数急降下

エンジンマウント交換後、なぜかストールが頻発するようになったのですが、ある日走行中にエンジンの回転数がグォーンと下がったと思うと、アクセルを踏んでも踏んでも上がらない状況になってしまいました。アクセルを放すとストール、踏み込むと1500回転あたりでノッキング(?)。仕方なく、車を路肩に寄せて1速1500回転で走ることおよそ20km、やっとの思いで最寄りのDuoまでたどり着きました。
プレッシャレギュレータ不良との診断で部品を新品に交換しましたが、後日車を引き取って帰る途中、また同じ症状が現れ、Duoに逆戻り。再度念入りに調べてもらった結果、スロットルバルブの下についているポテンショメータの不良と判明しました。アクセルを検知して燃料の噴射量を調整するものということでしたが、そんなものが突然壊れたりするのかな? ひょっとしたらエンジンマウント交換時にポテンショメータのコネクタや配線が接触不良を起こしていただけじゃないかという疑問は、今もぬぐえていません。

バッテリー劣化

通勤に使っていないせいもありかなりバッテリーが弱っていましたが、カーショップで見つけたバッテリー強化用ソーラー充電器なるものを取り付けたら、何年間かはごまかして乗ることがてきました。しかしとうとうエンジン始動があやしくなり、セルが回らなくなり、電圧を測ると出力はわずか9V。Duoでバッテリーを乗せ換えたら25700円もかかり、またひとつ部品が新品になってしまいました。車が古くなると、バッテリーは新品でも充電が追いつかなくなることもあるようなので、ソーラー充電器はそのまま使ってます。電圧チェック機能もあるので安心。いつぞやはヘッドランプ付けっぱなしで朝から夕方まで放置してしまいましたが、天気がよかったおかげでバッテリーが上がらず助かったことも。

アンテナ風化

アンテナの樹脂が風化してボロボロになり、中のコイルがむき出しになってしまいました。そのままでも機能的には問題ありませんでしたが、さすがに見栄えが悪いので、Duoに立ち寄ったついでに現行車種のアンテナを買ってしまいました。取り替えは自分でできるので部品代だけ(確か2000〜3000円ぐらいだった)。オリジナルとは微妙に形状が違います。カローラランクスのアンテナも使えるとか。

ドアロック思想 B3パサートは、運転席側でも助手席側でもドアロックを解除すると、カチャ、カチャ、カチャと順番にすべてのドアロックが解除されます。後部座席のドアはもちろん、テールゲートも、なんと給油口も。確かに考えてみると、ドアロックが解除されているときに給油口をロックする意味などないので、これが正解ですね。すべての車に採用してほしい、ドイツ車らしい思想です。
ほかにも、ドアロックの際にキーをロック方向に回したままにしておくと開いている窓が順番に閉まっていくとか、外からロックすると内側からロック解除できなくなるとか、テールゲートとグローブボックスが開けられないセカンドキー(駐車場係に渡すためのものらしい)が付いているとか、まあ、いろんな機能がついています。ドイツってそんなに盗難が多いのだろうか?
ドアロック制御用のバキュームポンプにTo-Fit社製リモコンドアロックを取り付けるだけで、簡単にワイヤレス化ができます。
燃費計算走行 インパネに「マルチファンクション画面」というのがあって、"100km走るのに何リットル使用したか"を表示することができます。「14.2」と表示されていれば、100/14.2=リッター7kmで走っているということ。道路状況にあわせて刻々と変化する数字を見ながら走ると、「もう少しでリッター9km!」などとついアクセルに敏感になったりして意外に経済的かも。安全面からはおすすめできませんが・・・。他にエンジンをかけてからの経過時間や、走行距離、外気温なども表示されるので、うまく使えば結構便利です。
体感式間欠ワイパ ワイパの間欠時間が設定できる車にはたいていダイヤルなどの設定スイッチがついていますが、パサートにはついていません。間欠ONの状態からいったんOFFにしてまたONに戻すと、ちょうどOFFにしていた時間分だけ停止するように間欠ワイパが設定されます。設定できるのは1.5〜22秒で、イグニッションを切ると基本設定(何秒?)に戻ります。マニュアルを見るまで気づくはずもなく、しばらくは間欠時間は固定なのだと思っていました。体感に合わせて設定するっていうのは面白いですが、雨量が変わるたびにOFFにしてまたONにして・・・あまり使い勝手がいいとは言えませんね。

【2007.11.11】

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